連載第一編 その3 英皇室アンドリュー王子 少女買春スキャンダル 出典:BBC他 英語翻訳:池田こみち (環境総合研究所顧問) 独立系メディア E-wave Tokyo 2021年7月30日 |
アンドリュー英王子と児童買春スキャンダルからのスクリーンショット 2019年11月18日 BBC 上記動画は静止画 その1 その2 その3 本文 エプスタイン事件で、未成年の女子との性的関係を指摘された世界のエスタブの中に英国王室関係者がいるが、その名は、ヨーク公爵アンドリュー王子(Prince Andrew, Duke of York)である。 彼は、現英国女王エリザベス2世の第三子(1960年2月19日生まれ)で次男(第二王子)であり、まさに英国王室の成員・貴族・軍人である。王位継承順位は2021年6月4日現在、リリベット・マウントバッテン=ウィンザーに次いで第9位である。 アンドリュー王子のWikipediaにはこのスキャンダルについて以下のような内容が記載されている。 ◆アンドリュー王子の児童買春スキャンダル 出典:Wikipedia 2014年12月29日、フロリダ州ウェストパームビーチの地裁に訴状が提出された訴訟において、アンドリューが未成年の少女と性交渉を持ったとする疑惑が浮上した。 原告は、未成年だった1999年から2002年の間に、アンドリューの友人であるアメリカ人実業家、ジェフリー・エプスタインから、アンドリューを含む複数の男と性的関係を持つよう強要されたとしている。 エプスタインは、2008年に未成年を売春させた罪で有罪となり、18ヶ月の刑期のうち13ヶ月を獄中で過ごし、2009年に釈放された。 その後2011年に、エプスタインはプライベート・ジェットで英空軍基地を使用してアンドリューを訪問している。英国王室は、アンドリューと未成年者との性的関係に関する疑惑について、「全くの虚偽」と否定する声明を出したが、相手の年齢についてアンドリューが認識していたかどうかは別としても、各種証拠からアンドリュー本人が未成年の少女と性的関係を持ったことは明らかであり、王室のイメージの大幅な毀損は避けられない事態となっている。 この原告女性は匿名での報道を望んでいたが、2015年1月4日に、英国王室が出した2度目の声明では、アンドリューの性的接触ないし関係を持ったとする疑惑を、1度目より強い調子で否定するとともに、原告女性バージニア・ロバーツの名前を公表している。英国では、性的犯罪は、関係者が実名報道を望まない限り、匿名で報じる慣習があるが、英国王室はこの慣例に反して、被害者の実名を出して批判した。 2019年11月19日放送のBBCのNewsnightのインタビューでエプスタインとの親交について語り、原告女性と会った記憶も無いと語ったことが被害者への配慮に欠けると社会的な非難を受けた。アンドリューはこのインタビューで娘のベアトリス王女の18歳の誕生日パーティーにエプスタインを招待していたことも明らかにしたが、この時すでにエプスタインには未成年に対する性的虐待の容疑で逮捕状が出されていた。 インタビュー放映後に多数の企業がアンドリューとの協力関係の中断を決定し、アンドリューが名誉総長を務めるハダーズフィールド大学でも総長辞任を求める学生運動が起きた。21日、アンドリューは王族としての公務から退き、230の後援団体からも身を退くことを明らかにしている。 2021年3月30日、アンドリューはウィンザー城を離れたという。 ジェフリー・エプスタインの元恋人であるギレーヌ・マクスウェルは、ニューヨークで1994年から1997年の間にエプスタインが3人の10代の少女を性的行為のために集めることを手伝ったことにより2010年7月に逮捕されて以来、ブルックリンの刑務所に拘禁されている。 新たにマクスウェルにはニューヨークとフロリダで1994年から2004年にかけての容疑が加わり、この期間中にアンドリューはエプスタインと親交を持っている。 ◆アンドリュー王子とジェフリー・エプスタインのインタビュー全容(BBC) Prince Andrew and Jeffrey Epstein FULL INTERVIEW - BBC Newsnight 2,572,215 回視聴2019/11/17 https://www.youtube.com/watch?v=AKQi3wzNFGQ 2019年11月17日、BBCは、この問題について、アンドリュー王子にインタビューを行い、全英はもちろん世界に配信された。このインタビューで、BBCのエミリー・メイトリス記者は、三つの疑問を王子に率直にぶつけている。 ①アンドリュー王子は2001年、当時17歳だったヴァージニア・ジュフリー(旧姓ロバーツ)さんと性的関係を持ったのか? ②エプスタイン被告が未成年を売春に勧誘・斡旋した罪で有罪を認めた2年後の2010年に、被告と会っていたのはなぜか? ③そして、17歳のジュフリーさんの腰に手を回しているように見える写真についてどう説明するのか? しかし、アンドリュー王子は記者をそして、視聴者を納得させるだけの答えはできなかったばかりか、反って反発と疑惑が強まってしまったと報じられている。 出典:【解説】アンドリュー英王子のインタビュー、謝罪も後悔もほとんどなく 2019年11月18日 ジョニー・ダイモンド王室担当編集委員 https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-50455778 この関連のニュースを遡って検索すると、驚くことに、アンドリュー王子は、エプスタインの元恋人、未成年子女斡旋の罪に問われているギレーヌ・マクスウェルをバッキンガム宮殿に招き、宮廷内のプライベート・ツアーを実施し、女王の玉座にも座らせたと報じてられている。 英紙「テレグラフ」によるとこのツアーは王子がビル・クリントン元大統領のために開催したものだという。また、同紙はこのツアーに参加したギレーヌが女王の玉座に座っている写真を入手している。このことからも、アンドリュー王子とエプスタイン、マクスウェルとは相当深い関係出会ったことが伺えるというものだ。 しかし、その後、主犯のエプスタインは「自殺」してしまった。 さらに続くが 第二編へ |